モロッコ ヴィンテージプフ CP002 | ブジャド フロアクッション | 55cm × 55cm × 20cm

モロッコ・ブジャド地方で織られたボシャルウィットラグをリメイクしたプフ（フロアクッションカバー）です。
ボシャルウィットとは、ウールに加え、コットンや化学繊維、衣服の残布などを組み合わせて織り上げる伝統的な製法のこと。
古くから女性たちが家庭で使う布を再利用し、自由な感性で織り上げたことから、モロッコの中でも特に芸術性の高いラグとして知られています。
ブジャド地方は、鮮やかでアーティスティックな色彩と抽象的な模様が特徴的な産地で、女性の織り手たちが感性のままに織り上げたラグは、ひとつとして同じものが存在しません。
本品もまた、個性豊かな配色と手仕事ならではの温もりが感じられる一点です。

表面は、アースブラウンやグレージュを基調に、レッド、グリーン、イエローなどの糸が層を成すように織り込まれた重厚な印象のデザイン。
自然素材の柔らかなトーンに多彩な布片が混ざり合い、見る角度や光の加減によって微妙に色が移ろいます。
側面には、ピンクやブルー、ターコイズ、イエローなどのフリルのような布片が立体的に連なり、彫刻的な存在感を放っています。
このボリューム感のある断面が、ブジャド地方のボシャルウィットらしい自由で大胆な表現を際立たせています。
裏面はベロア調のファブリックで仕立てられ、ファスナー開閉式。
しっかりとした金属ファスナーで、中材の出し入れも容易です。

モロッコでもプフは多く作られていますが、当店では縫製の丁寧さとベースとなるラグのセレクトの良さから、オランダの工房で製作されたものを採用しています。
モロッコ製のものはファスナー開閉部の幅が狭く、生地をかみやすいなど使いづらさを感じることがありますが、こちらはそのような心配がなく、滑らかに開閉できる仕様です。

本品はカバーのみの販売となります。
現地では、家庭で使わなくなった衣類やリネンなどを洗って乾かしたうえで詰めることが多く、こうした再利用素材によって程よい重みと安定感が生まれます。
参考として、ホームセンターなどで販売されているポリエステルわた、ウレタンチップ、フォーム材などを中材として詰めてもお使いいただけます。
お好みに合わせて硬さや座り心地を調整できるのも魅力です。

ラグの風合いをそのまま生かしたため、糸の太さや織りの密度には個体差があり、手仕事ならではの味わいが感じられます。
古い織物を再構築したリメイクプロダクトならではの、世界にひとつだけの表情をお楽しみいただけます。

床に置いてフロアクッションとしてはもちろん、ソファ前のローテーブル代わりやオットマンとしても活躍します。
ラグ同様、経年とともに風合いが深まり、インテリアに個性と温もりを添えます。

同シリーズの「CP003」と並べて使用すると、統一感のあるコーディネートとして空間に奥行きとリズムが生まれます。

【詳細情報】
・原産地：モロッコ・ブジャド地方
・製作国：オランダ
・素材：ウール × コットン × 合成繊維
・年代：1980年代（使用されたラグの製作年代）
・カラー：ブラウン × グレージュ × レッド × グリーン × イエロー × ピンク × ブルー × ターコイズ等
・サイズ：約55cm × 55cm × 20cm（ハンドメイドのため多少の誤差あり）
・コンディション：良好
・タグ：#モロッコプフ #Boucherouite #ブジャドラグ #リメイク #フロアクッション #ヴィンテージファブリック #MABRIセレクト #一点もの

※ご購入前に [Guide] - [ご購入前にご一読ください] をご参照ください。